[新サービス] AWS DataSyncが発表されました! #reinvent
はじめに
AWS re:Invent 2018、Keynoteも始まっていないのに新サービス・新機能ラッシュが続いております。この記事でご紹介するのはこちら!
AWS DataSync
概要
AWS DataSyncは、オンプレミスにあるストレージからAmazon S3/Amazon EFSに対して簡単にデータを転送するためのサービスです。
昨年のAWS re:Invent 2017のタイミングでEFS File Syncという機能が発表されました。こちらはVMware ESXiまたはEC2にエージェントをインストールすることで、EFSに簡単にデータを転送するものでした。AWS DataSyncはEFS File Syncが拡張され、転送対象にS3が追加された形となります。
以下の画像は公式サイトに掲載されていた概要図です。
- オンプレミスにあるDataSync AgentがNFSでストレージと接続
- DataSync AgentがWANを介してAWS DataSyncと接続
- AWS DataSyncがS3 or EFSと接続
上記の流れにより、オンプレミスのストレージとS3 or EF間でデータが転送されます。
導入
AWS DataSyncではオンプレミスのVMware ESXiに導入するためのOVAファイルをダウンロードすることが出来ます。このOVAをオンプレミスのVMware ESXiにデプロイすると、既にエージェントが導入された状態となっています。
データ転送の実行
データ転送はTaskを作成することで実行されます。以下はTaskの管理画面。
料金
AWS DataSyncの課金体系はシンプルで、コピーしたデータ量に対して課金されます。全てのリージョンで統一されており、$0.04/GBです。他、S3やEFSの料金が別途発生します。
使えるリージョン
リリース時点では以下の10リージョンで利用可能です。
- us-east-1 ... US East (N. Virginia)
- us-east-2 ... US East (Ohio)
- us-west-1 ... US West (N. California)
- us-west-2 ... US West (Oregon)
- eu-central-1 ... EU (Frankfurt)
- eu-west-1 ... EU (Ireland)
- ap-northeast-1 ... Asia Pacific (Tokyo)
- ap-northeast-2 ... Asia Pacific (Seoul)
- ap-southeast-1 ... Asia Pacific (Singapore)
- ap-southeast-2 ... Asia Pacific (Sydney)
さいごに
同じようなサービスがあったな、と思った方いませんか?そう、AWS Storage Gatewayですね。Storage Gatewayと違うのはデータ転送がTaskとして処理されることと、EFSに対応している点かと思います。ローカルNFSをAWS上のNFS≒EFSに簡単に転送出来るというのは、移行の観点ではとても便利なサービスかと思いました。